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全日本きもの研究会 きものQ&A

76.長板小紋中形に合わせる太鼓帯は

きものQ&A

質問者

 矢継ぎ早に色々すみません。
 
 先日いただいた長板小紋中型の浴衣ですが、 太鼓にする帯としてはどんな帯がよいのでしょうか?
 
 手持ちだと、黒地に銀糸の夏袋帯、白地に幾つか色糸の名古屋帯 位しかないのですが、これらをあわせてもよいものでしょうか?

ゆうきくん

 先日はご来店いただきましてありがとうございました。
 
 長板小紋中形は素材が綿縮の藍染で普段着中の普段着です。高級ゆかたと称していますが、ゆかたにも街着にもなります。
 
 通常のコーマ地ゆかたですと普通昼間は着ません。夕方か夜に限られます。しかし、長板小紋は昼も着られます。襦袢を着ずに裸足で浴衣としても着られますが、襟を出して足袋を履けば立派な街着になるわけです。その時には帯は太鼓で締めて構いません。 
 
 さて、その太鼓にする帯ですが、長板小紋は普段着中の普段着ということを考えてください。
 
 夏の八寸名古屋帯がベストです。紗の八寸博多の紗献上など洒落物の帯です。 九寸であれば、すくいが合います。
 
 袋帯は重過ぎると思いますが、いずれにしても、
「何でなければならない」
ということはありません。あくまでも「普段着中の普段着」の帯を合わせてください。

質問者

 ありがとうございます。
 
 帯の箱を掘り返して、薄紅色の紗献上もどきを見つけました。 白地の名古屋帯は八寸です。 今回はこの2つを持参しようと思います。 どうもありがとうございました。  

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参照:「きもの博物館 8. 長板小紋中形本藍染(野口汎先生の事)」
参照:「きもの博物館 45. 八寸名古屋帯」

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