全日本きもの研究会 きものQ&A
83.博多小袋帯について
質問者
こんにちは! 表題の通りなのですが、博多小袋帯は小紋、紬などに・・とよく表記されていますが、ウールや木綿などにはあうのでしょうか?
あのテカテカした材質感が織りの着物にあうのかな~~??と疑問に思ってきました。 イメージとしては浴衣にあわせるとよい感じなのだと思いますが、秋や冬でもよいのでしょうか?
お手すきの時にでもどうぞ宜しくお願いします!
ゆうきくん
回答遅くなりまして申しわけありません。
まず、半幅帯について申し上げます。
半幅帯は袋帯や名古屋帯の半分の幅(四寸)に仕立てられたものです。正式な帯は太鼓を作りますので略式の帯です。明治時代にできたという話ですが、もともとは羽織下帯でした。
羽織を着れば太鼓が見えなくなりますので、半幅帯を締めたわけです。半幅帯は袋帯や名古屋帯と違って結び自体にきものを保持するベルトの役目を果たしますので帯締めは必要ありません。
そう言う意味でも略式の帯といえます。 半幅帯の形式には袋状のものと一枚物(ひとえ)とがあります。袋状のものは小袋帯と言います。どちらも使い方は同じですが、ゆかたには主に単の半幅帯をする場合が多いです。
もちろん小袋帯をしても構いませんが、夏の暑さを考えると単の方がしっくり来ると思います。
素材の面では半幅帯は正絹、綿、キュプラ、化繊など様々です。安いゆかた帯はキュプラや化繊が多いようです。 問題の博多小袋帯ですが、本筑の小袋帯のことを言ってらっしゃるのだと思います。
本筑の博多小袋帯は正絹の上等な帯です。半幅帯では高級なものです。おしゃる通り、小紋や紬に略式で締める時に用います。
とは言いましても半幅帯が略式であることには変りませんので、木綿やウールにしても構いません。しかし、合う合わないはそのきものとの相性ですので、そのきものが「テカテカした材質感」と合うかどうかは判断してください。
「小袋帯は夏の浴衣に」というイメージを持ってられるようですが、小袋帯は前述の如く、むしろ秋冬にぴったりです。袷の帯は夏は暑苦しいですから。
質問者
お忙しい中、ご回答ありがとうございました。
普段着に着物を!と常に思っておりまして、綿素材の反物とフリマで購入したウールと、博多小袋帯を安かったので数本買い求めましたのでそろそろあるものから着用しようかと思っておりました。
で、はたと素材感の違いに「こ、これは・・・!!」やはり絹類でないとちょっとまずいかしら・・・・?と気がついたわけです。 ちょっとスーパーへお買い物でも超初心者には初体験でありまして、やはり後ろ指差されるのは・・・・(かな~りオーバートークですね(^_^;))。と思いまして・・。
>羽織を着れば太鼓が見えなくなりますので、半幅帯を締めたわけです。
ということは本式では羽織を着なければ八寸や名古屋帯、なんでしょうか。 それともやはり綿は綿素材の反巾帯のほうがよいのですか。 昔の普段着は(あくまでもウールや綿なんですが・・・)どんな帯を締めましたでしょうか。
礼装は少しわかってきましたが、逆に普段着の取り合わせ、となるとまた頭を痛めてしまいます、どうかご教授ください! ぶんぶくちゃがま
質問者
色々なホームページを見て解決いたしました。ありがとうございました。
礼装などは本でもよく載っていますが、昔の日常着(高級反物ではなくて畑仕事に着用するものなど)についての情報は本ではすくないですね。