質問者

　 花の地紋がはいった黒色無地のお着物を親戚からいただきました。胴裏が赤いので、アンティークのお着物だと思います。このお着物は喪服なのでしょうか？地紋のはいった喪服というものは聞いたことがないのですが…。教えていただけましたら幸いです。

ゆうきくん

　それは喪服ではないと思います。

　私の知る限りでは、喪服の裏に紅絹（赤い胴裏）を使ったと言う例を知りません。あるいはどこかの地方で紅絹をつける習慣が有ったのかも知れませんので絶対とは言えませんが、紅絹が付いていれば喪服ではないと思います。

　また、おっしゃるように地紋が入った喪服も見たことはありません。

　アンティークの着物ということは、古い着物でしょうか？

　昔は喪服の生地に羽二重地を使っていました。羽二重地で地紋といことは考えにくいので、縮緬地でしょう。

　喪服に縮緬地を使い始めたのは昭和40年代後半頃だと思います。（はっきりしたことはわかりません）それ以前のものであれば、綸子や紋衣装縮緬は喪服には使われていなかったはずです。

参照：「きものQ&A 390.この着物はどんな用途で使われたのでしょう？」
参照：「きものQ&A 410.礼装用黒反物つゆ草とび柄」